社長あいさつ

株式会社みやこ飴本舗のホームページにお越し頂き、ありがとうございます。

いきなりですが、「みやこ飴本舗」という会社をご存じでしたか?
残念ながら、社名を耳にしたり、商品をご覧になったことのある方は少ないと思います。
社長としては悔しい限りですが、名前を知らないだけで、実は皆さん、知らず知らずのうちに弊社の飴を味わっているかもしれませんよ。

かんたんに言いますと、みやこ飴本舗は「影の仕事人」なんです。
もちろん、自社ブランドの商品はありますが、それよりも他社の製品を委託されて作る「OEM生産」の比率が高いんです。ですから、某社の製品と思って口に入れたアメ玉が、本当は「みやこ飴本舗謹製」なんてことが結構あるはずです。
それは業界内で弊社の品質が信頼されている証で、大変有り難いことなんですが、社長としてはやはり、もっと「みやこ飴本舗」を有名にしたい。「みやこ飴大好き!」というファンを増やしたい。ついでに「え!みやこ飴の社長さん?握手して!」とキャーキャー言われたい…これがホンネです。ま、最後の個人的願望はどうでもいいですが。

ところで「みやこ飴本舗」をご存じない方でも、3月14日が何の日かはご存じですよね?
そう、女性にとってはお楽しみ、男性諸氏は忘れちゃいけない「ホワイトデー」であります。実は、コレってちょっと自慢になっちゃいますが:
ホワイトデーの仕掛け人って、ウチのオヤジなんです。
みやこ飴本舗・先代社長の中西信雄、つまりわが父ですが、1935年(昭和10年)生れの現在もまだまだ元気。弊社の会長をやっております。かつて父は「全飴協」(全国飴菓子業協同組合)という業界団体の理事をやっておりました。全飴協は、かねてからキャンデーの需要拡大に頭を悩ませていたんですが、ある日、協会の中でこんな意見が出たそうです。
「チョコレート業界はバレンタインデーでずいぶん潤ってるけど、あれって日本に元々なかった習慣だよな?」「だったら我々も、年に一度“飴をプレゼントする日”を作らないか?」

時は1970年代後半。当時「ホワイトデー」は、一部のチョコメーカーがささやかに宣伝する程度で、バレンタインデーに比べると全く認知されていませんでした。
「チョコのお返しをチョコでするって、あんまり粋じゃないよな。だったら、このホワイトデーってやつを“男性が女性にキャンデーを贈る日”にしちゃおうぜ!」…とまあ、そんなプランを理事会でブチ上げたのがわがオヤジでした。この意見が通りまして、全飴協は1978年(昭和53年)6月の理事会で「3月14日=ホワイトデーはキャンディーの日」と決定。PR活動に励むことになったんです。

というわけで、言い出しっぺとして関東地区でのキャンペーン担当に任命されたオヤジですが、言うは易く行うは難し。なんせ日本になかった習慣を新たに根付かせようっていうんですから、無名の新人歌手を売り込むマネージャーの如く東奔西走、そりゃもう大変だったそうです。マスコミを使って大々的にPRしたいけれど、なにしろ組合には予算がない。ネットやツイッターもまだない時代です。となると手段は一つ…そう、「口コミ」。

コントのような話ですが、オヤジはこんなこともやりました。地下鉄に社員と一緒に乗って、駅に近付くたびに大声で:
「なあ、お前、ホワイトデーって知ってるか?」
「エ?なんすか、ホワイトデーって?」
「知らないの?ホワイトデーってのはなァ、キャンディーを女の子に返す日だぞ!お前、遅れてるな〜!」

こんな会話をラッシュアワーに何度も繰り返したそうで、果たしてどれだけの効果があったのかは分かりませんが、「へぇ、そうなんだ?じゃ、キャンディー買わなきゃ!」と思った男性は何人かいたはずです。
その人が会社で同じ会話をしたら…千里の道も一歩から、こんな馬鹿なことを真剣にやっていたオヤジが私は大好きです。

そんなオヤジたちの熱意に打たれて、協力を申し出てくれるところも現れました。キャンペーン元年の1980年(昭和55年)、銀座三越さんが大々的に売り場を提供してくれましたし、TVや雑誌も取材に来て「ホワイトデー」は全国に拡大。現在の「3月の一大イベント」へと発展していきました。オヤジは当時を振り返って、こう言います。
「いろいろやったけど、売り上げはあまり気にならなかった。それよりも、キャンペーンをやっているうちに、いろいろと手応えを感じてね。むしろそっちの方が面白かったよ」

わが社の業務内容は、社名の通り「アメ屋」ですが、父のように
「飴を通じたお客様とのコミュニケーションを図りたい」
…みやこ飴本舗は、それを第一に考えています。
最近は飴以外に、健康・美容関連の商品も取り扱っております。
偽装表示問題など、食品製造に携わる企業のモラル・責任が厳しく問われている昨今ですが、安心安全、地球に優しく、顧客満足度の高いものを追求していくのは当たり前のこと。
ですが、それだけでは「ただのアメ屋」に過ぎません。たかが飴ですが、されど飴。
忙しい仕事の合間、ちょっと口にした飴の甘さにホッと心が和んだり、記念日にキャンディーを贈ることで、大切な人との絆が深まったり…
そんなふうに、弊社の製品が「人生のちょっとしたアクセント」になれば最高です。
みやこ飴本舗は今後も「顧客感動」をテーマに日々、学習し進化してまいります。

株式会社みやこ飴本舗
代表取締役 中西弘佳